レーザー回折法は、サブミクロンからミリメートルまでの広範囲をカバーする、粒度分布測定における最も効率的な測定方法です。まだ湿式測定が一般的だった1980年代初頭に、Sympatec社は乾式分散器RODOSを開発し、レーザー回折法における乾式分散を世界で初めて実現しました。 また、レーザー回折式HELOS/Rシリーズにより、測定精度と再現性は新次元に到達しました。これらの実現には、サブミクロンの領域へのフラウンホーファー理論の拡張や、レンジコンビネーション機能による広ダイナミックレンジ測定などのユニークな技術が盛り込まれています。これらの卓越した技術に裏打ちされた圧倒的な測定性能によって、レーザー回折法でより多くの要求に応えます。
HELOSやMYTOSにおける実装例
光源からの検出器までの光軸の直線性。それが、レーザー回折法における測定の精確さを決定づけます。これを実現するために、HELOSやMYTOSでは、あえて これにより、信号処理の過程で数理モデルによる複雑な制約や仮定を行うことなく、ありのままの粒子径情報が得られます。
フラウンホーファー回折は、入射光に対してごく小さい散乱角で検出されます。ミー散乱とは対照的に、フラウンホーファー回折では屈折率や吸収率などの光学特性は不要であるため、な異なる材料の混合物や異形状の粒子にも適用可能です。原理的に、レーザー回折法で測定された粒子径は、それと同じ回折パターンとなる真球と同じ直径として表されます。
過去20年で、レーザー回折法は一般的な粒度分布測定法のひとつになりました。プロセス用途に対しては、以前はサンプラーを経由したオフライン測定が採用されていました。しかし、今日では配管に直接適合できる測定装置MYTOSが開発され、インライン、オンライン、およびアトラインの各用途に自在に組み込めます。